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安部、トランプ会談の成功の裏には何が秘められているのか

27ホールに渡るゴルフ外交ですっかり仲良しムードの日米関係、及び安部首相とトランプ大統領の両者であったが、マスコミが伝えるように安部総理は満面の笑みは本当に勝利の笑みなのかは計りしれない。

トランプ大統領は以前から貿易赤字を他国(日本や中国)のせいにしてきた。そして日本の金融政策にも不満の声(円安誘導)を大にしていたし、アメリカ主導で進めてきたTPPを離脱するとの発言もあり、日本には全くといって良いイメージがないはずである。しかし終わってみれば両者の満面の笑み、安部首相は日本では見せたことがないようなご機嫌な笑顔であり、感極まってトランプ大統領にまるで恋しているかのような潤んだ瞳を見せる一面もあった。

ドナルド・トランプにとって最も高い優先度は、偉大なアメリカを取り戻すこと。それの意味することは彼の記者会見で言った「最も雇用を生み出す大統領になる」と言うことであろう。

アメリカの財政赤字、貿易赤字、それよりも遥かに重点を置いているはずである。そうでなければ彼を信じて投票をした貧しい白人層が黙っていない。彼らは移民や難民に仕事を奪われどん底に落とされた人々である。メキシコに壁を作る発言は強烈なインパクトがありその結果、彼らが支持をした。しかし一番大事なことは壁を作ることではなく早急に雇用を生むことである。トランプ大統領のあの満面の笑みはアメリカの雇用を生むであろう素晴らしい提案がされた可能性が高い。つまり安部首相はトランプ大統領を立て彼が国民から強い支持を受けれるようなプランを用意したと見る。彼はカッコつけたいのだ!

しかしながら日本も国内企業が海外に工場や拠点を置き、幅広く雇用を生み出せていけている状況ではない。日本企業がアメリカの雇用を生むような事態は、新興国からアメリカに工場が次々と移転し新興国にダメージを与えるだろう。それでも足りなければ日本の雇用も奪われる事態もありえるのだ。