テレワークとは、ICT(情報通信技術)を活用して、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方のことです¹。テレワークには、自宅で働く在宅勤務、移動中や出先で働くモバイル勤務、本拠地以外の施設で働くサテライトオフィス勤務などがあります²。
テレワークは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止や働き方改革の推進などに寄与するだけでなく、企業や労働者にも様々なメリットがあります。例えば、以下のような効果が期待できます³。
- 企業
- 生産性の向上
- 人材の確保・離職防止
- 業務変革(BPR、DX)
- オフィスコスト削減
- 労働者
- 多様な働き方の実現(育児、介護、治療との両立など)
- 通勤時間の削減
- ワーク・ライフ・バランスの向上
しかし、テレワークには、ICTツールの活用やマネジメント、コミュニケーションなどに関する課題もあります。そこで、総務省や厚生労働省などの関係省庁や団体は、テレワークを導入しようとする企業や団体に対して、様々な支援策を実施しています。例えば、以下のような取り組みがあります⁴。
- テレワーク・ワンストップ・サポート事業
- テレワークに関するICTと労務管理の双方について、ワンストップで相談できる窓口を設置し、専門家による個別コンサルティングを実施している。
- テレワーク月間
- 11月を「テレワーク月間」として、テレワークの普及促進に向けた取組を集中的に行っている。実施団体の登録や表彰イベントやセミナー等を実施している。
- 総務大臣賞・テレワーク先駆者(百選)
- テレワークの先進的な事例を発掘し、テレワークに取り組む企業・団体の参考としてもらうため、「総務大臣賞」を授与している。
以上のように、テレワークは社会的にも経済的にも重要な働き方です。しかし、テレワークを成功させるためには、ICTツールの選択や導入だけでなく、マネジメントやコミュニケーションの工夫も必要です。テレワークを導入しようとする企業や団体は、関係省庁や団体が提供する支援策を活用しながら、テレワークの効果を最大限に引き出すことができるでしょう。
¹: テレワークとは | 基本情報 | テレワーク総合ポータル
²: テレワーク - Wikipedia
³: 総務省|テレワークの推進|テレワークの意義・効果
⁴: 総務省|ICT利活用の促進|テレワークの推進