2023年に開催されるJリーグYBCルヴァンカップについて、詳しく解説します。
ルヴァンカップは、Jリーグのカップ戦の一つで、グループステージとプライムステージ(準々決勝、準決勝、決勝)からなります。
グループステージは、J1リーグの16チームとJ2リーグの4チームが4つのグループに分かれて総当たり戦を行い、各グループ上位2チームがプライムステージに進出します。
プライムステージは、トーナメント方式で優勝を争います。優勝チームには、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権が与えられます。
ルヴァンカップの歴史と特徴
ルヴァンカップは、1992年にナビスコカップとして創設されました。当時はJリーグが発足したばかりで、リーグ戦だけでは試合数が少ないという問題がありました。そこで、ナビスコ(現・モンデリーズ・ジャパン)の協賛を受けて、カップ戦を開催することになりました。ナビスコカップは、Jリーグの発展に大きく貢献しました。例えば、1995年には初めてACLの出場権が与えられたほか、1997年には初めてPK戦を導入しました。また、2002年には初めてJ2リーグのチームが参加しました。
ナビスコカップは、2016年まで続きましたが、その後協賛企業が変わりました。2017年からはヤマザキビスケット(現・ヤマザキビスケット・ロッテ)が協賛し、YBCルヴァンカップとなりました。ルヴァンとは、フランス語で「夢」という意味です。YBCルヴァンカップは、ナビスコカップの伝統を引き継ぎながらも、新しい魅力を提供しています。例えば、2018年からはグループステージでホームアンドアウェー方式を採用しました。また、2020年からは新型コロナウイルスの影響で大幅に日程が変更されましたが、無観客試合やオンライン観戦などで対応しました。
2023年のルヴァンカップの見どころ
2023年のルヴァンカップは、3月8日から6月18日までグループステージが行われます。グループステージでは、以下のような見どころがあります。
- Aグループでは、前回王者のサンフレッチェ広島と名古屋グランパスが激突します。広島は2020年に史上初の3連覇を達成しましたが、2021年はACLに専念するためにルヴァンカップを辞退しました。2023年は、4度目の優勝を目指します。一方、名古屋は2020年に準優勝しましたが、2021年はACLの出場権を逃しました。2023年は、初優勝を狙います。
- Bグループでは、J2リーグから昇格した京都サンガF.C.が注目されます。京都は2021年にJ2リーグで優勝しましたが、ルヴァンカップでは2014年以来の出場となります。京都は、J1リーグの強豪と対等に渡り合えるかどうかが見ものです。
- Cグループでは、J1リーグで首位争いをしている川崎フロンターレと浦和レッズが対戦します。川崎は2020年にJ1リーグで2連覇しましたが、ルヴァンカップでは2019年以来の優勝を目指します。浦和は2020年にJ1リーグで低迷しましたが、2021年は監督を交代して復調しました。浦和は、2016年以来の優勝を狙います。
グループステージの終了後、プライムステージが行われます。プライムステージでは、以下のような見どころがあります。
- 準々決勝では、グループステージの上位2チームがトーナメント方式で対戦します。準々決勝はホームアンドアウェー方式で行われます。ホームアンドアウェー方式では、第1戦と第2戦の合計得点で勝敗が決まります。合計得点が同じ場合は、第2戦のアウェーゴール数で優劣をつけます。それでも同じ場合は、延長戦とPK戦で決着をつけます。
- 準決勝と決勝では、グループステージの上位4チームがトーナメント方式で対戦します。準決勝と決勝はノックアウト方式で行われます。ノックアウト方式では、90分間の試合で勝敗が決まります。引き分けの場合は、延長戦とPK戦で決着をつけます。
- 決勝では、準決勝の勝者同士が優勝をかけて対戦します。決勝は中立地で行われます。中立地は毎年変わりますが、2023年の中立地はまだ発表されていません。
ルヴァンカップの魅力と楽しみ方
ルヴァンカップは、Jリーグのカップ戦として多くの魅力を持っています。以下にその魅力をいくつか紹介します。
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ルヴァンカップは、J1リーグとJ2リーグのチームが混ざって戦うことがあります。これは、J1リーグとJ2リーグのレベル差や個性を比較することができる貴重な機会です。また、J2リーグのチームがJ1リーグの強豪に挑んだり、逆転したりすることもあります。これは、サッカーファンにとってはドラマチックで感動的な瞬間です。ルヴァンカップでは、J2リーグのチームが優勝したことはありませんが、準優勝したことは2回あります。2001年にはヴァンフォーレ甲府が、2014年には松本山雅FCが準優勝しました。これらのチームは、その後J1リーグに昇格しました。
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ルヴァンカップは、J1リーグのチームにとっても重要な大会です。ルヴァンカップの優勝チームには、ACLの出場権が与えられます。ACLとは、アジア最高のクラブチームが参加する大陸選手権です。ACLに出場することは、J1リーグのチームにとっては国際的な評価や経験を得ることができるチャンスです。また、ルヴァンカップの優勝チームは、天皇杯全日本サッカー選手権大会(天皇杯)の準々決勝から出場できます。天皇杯とは、日本最古のサッカー大会で、Jリーグだけでなくアマチュアや学生のチームも参加します。天皇杯の優勝チームにもACLの出場権が与えられます。
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ルヴァンカップは、Jリーグの若手選手や新加入選手にとっても重要な大会です。ルヴァンカップでは、リーグ戦よりも多くの選手が出場機会を得ることができます。これは、若手選手や新加入選手にとっては実力を発揮することができるチャンスです。また、ルヴァンカップでは、ニューヒーロー賞という賞があります。ニューヒーロー賞とは、ルヴァンカップで活躍した23歳以下の選手に贈られる賞です。ニューヒーロー賞を受賞した選手は、その後Jリーグや日本代表で活躍することが多くあります。例えば、2019年にニューヒーロー賞を受賞した三笘薫選手は、2020年に川崎フロンターレでJ1リーグ優勝を果たしました。また、2021年に日本代表に初招集されました。
ルヴァンカップを楽しむ方法
ルヴァンカップを楽しむ方法はいろいろありますが、以下にその一例を紹介します。
- ルヴァンカップの試合を観戦することです。ルヴァンカップの試合は、テレビやインターネットで観戦することができます。また、スタジアムに足を運ぶこともできます。スタジアムでは、熱い応援や美味しい食べ物や飲み物を楽しむことができます。スタジアムに行く際は、事前にチケットを購入することをおすすめします。チケットは、Jリーグの公式サイト(https://www.jleague.jp/leaguecup/2023/match/)や各クラブの公式サイトで購入することができます。
- ルヴァンカップの情報をチェックすることです。ルヴァンカップの情報は、Jリーグの公式サイトや各クラブの公式サイトでチェックすることができます。また、SNSやブログなどでも多くの情報が発信されています。ルヴァンカップの情報をチェックすることで、試合の見どころや選手のコメントなどを知ることができます。また、自分の意見や感想をSNSやブログなどで発信することもできます。これは、他のファンと交流することができる楽しみ方です。
- ルヴァンカップに関連するイベントに参加することです。ルヴァンカップには、様々なイベントが関連しています。例えば、ルヴァンカップの協賛企業であるヤマザキビスケット・ロッテは、ルヴァンカップにちなんだキャンペーンや商品を展開しています。また、Jリーグや各クラブも、ルヴァンカップに関連したファンサービスやグッズを提供しています。ルヴァンカップに関連するイベントに参加することで、ルヴァンカップの雰囲気や楽しさをより感じることができます。
まとめ
ルヴァンカップは、Jリーグのカップ戦として多くの魅力を持っています。歴史や特徴、見どころや楽しみ方を紹介しましたが、これらはほんの一部です。ルヴァンカップは、自分自身で観戦したり、情報をチェックしたり、イベントに参加したりすることで、より深く楽しむことができます。2023年のルヴァンカップは、まだ始まったばかりです。これからどんなドラマが展開されるのか、期待してください。
参考サイト
- Jリーグ公式サイト(https://www.jleague.jp/)
- JリーグYBCルヴァンカップ公式サイト(https://www.jleague.jp/leaguecup/)
- ヤマザキビスケット・ロッテ公式サイト(https://www.yamazakibiscuits-lotte.co.jp/)