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メタバースに参入する前に読んでおきたい記事!基礎知識から最新動向まで

メタバースという言葉は、1992年に発表されたSF小説「スノウ・クラッシュ」で初めて登場しました。³ その後、ゲームやSNSなどの分野で、仮想空間で自分の分身となるアバターを操作して他者と交流するサービスが次々と登場しました。² これらのサービスは、メタバースの一部と見なすことができます。

メタバースには、以下のような特徴があります。

  • 現実世界と連動したサービスが提供される。例えば、メタバース上で購入した商品が後日自宅に届いたり、仮想空間で働いたり勉強したりすることができたりする。¹
  • 利用者は自由にアバターを選択し、見た目や性別や年齢などを変えることができる。これにより、多様な生き方やコミュニケーションの選択肢が広がる。²
  • メタバース内では、デジタルアイテムや仮想通貨などの経済活動が行われる。これらのアイテムや通貨は、ブロックチェーン技術やNFT(非代替性トークン)などを用いて所有権や希少性を保証される。¹

メタバースのビジネスモデル

メタバースは、様々なビジネスモデルを生み出しています。代表的なものを紹介します。

  • メタコマース(メタバースコマース):メタバース内で商品やサービスを販売するビジネスモデルです。例えば、ファッションブランドがアバター用の服やアクセサリーを販売したり、住宅メーカーが仮想空間で家づくりを体験できる展示場を開設したりすることがあります。¹
  • メタエンターテイメント:メタバース内でエンターテイメントやイベントを提供するビジネスモデルです。例えば、ゲーム会社が音楽ライブや映画上映などを行ったり、テレビ局がニュース番組や教育番組などを配信したりすることがあります。¹
  • メタエデュケーション:メタバース内で教育や学習を行うビジネスモデルです。例えば、学校が授業や運動会などを開催したり、企業が研修やセミナーなどを実施したりすることがあります。²
  • メタソーシャル:メタバース内で社会的な活動や交流を行うビジネスモデルです。例えば、自治体が移住説明会や観光案内などを行ったり、支援団体が避難民や貧困層などに寄付や物資などを届けたりすることがあります。²

メタバースの主要プレーヤー

メタバースに参入している企業は数多くありますが、ここでは国内外の主要プレーヤーをいくつか紹介します。

海外

  • 米メタ(旧フェイスブック):SNS大手の米フェイスブックは21年10月に社名を「Meta(メタ)」に変更しました。これはSNS企業からメタバース企業へ本格的に変身する姿勢を示したものです。同社はVR(仮想現実)技術を活用した会議ツール「Horizon Workrooms」やAR(拡張現実)技術を活用した眼鏡「Ray-Ban Stories」などの関連サービスを提供しています。¹
  • 米エピックゲームズ:ゲーム開発会社の米エピックゲームズは17年に公開した多人数同時参加型のバトルロイヤルゲーム「Fortnite(フォートナイト)」でメタバースブームの火付け役となりました。フォートナイトはゲームとしてだけでなく、音楽ライブや映画上映などのエンターテイメントプラットフォームとしても利用されています。また、同社はゲーム開発者向けに3Dグラフィックスエンジン「Unreal Engine」も提供しており、これもメタバース構築に欠かせない技術です。¹
  • 米ロブロックス:オンラインゲームプラットフォーム「Roblox(ロブロックス)」は21年12月末時点でDAU(1日当たりの利用者数)が4950万人に達しています。利用者はロブロックス内で独自のゲームをつくったりプレイしたりすることができます。また、デジタルアイテムや仮想通貨も取引されており、一部の利用者は現金化することも可能です。ロブロックスは特に子どもから人気が高く、「子ども向けのメタバース」とも呼ばれています。¹
  • 香港バカサブル・グローバル:香港のバカサブル・グローバルは4000万ダウンロードを誇る「The Sandbox」シリーズのブロックチェーンメタバース「The Sandbox」を運営しています。「The Sandbox」では利用者が自分だけの土地(LAND)やアイテム(ASSET)をつくって販売したり購入したりすることができます。「ウォーキング・デッド」(米国のテレビドラマ)や「ポケットモンスター」(日本のゲーム・アニメ作品)など60以上のパートナーシップも持っています。¹

国内

  • グリー:ゲーム会社のグリーは21年8月に子会社のREALITY(東京・渋谷)と共同で、メタバースプラットフォーム「REALITY」を発表しました。REALITYは、VRやARなどのデバイスを使って、自分の好きなアバターでメタバースに参加できるサービスです。現在はβ版で、約10万人のユーザーが登録しています。⁴
  • バンダイナムコ:ゲームやアニメなどのエンターテイメント企業のバンダイナムコは21年9月に、メタバースプラットフォーム「BANDAI NAMCO Metaverse」を発表しました。BANDAI NAMCO Metaverseは、同社が持つ人気コンテンツを活用したメタバース空間を提供するサービスです。例えば、「機動戦士ガンダム」や「ドラゴンボール」などの世界観を体験できたり、「太鼓の達人」や「パックマン」などのゲームをプレイできたりします。⁴
  • パルコ:ファッションビルのパルコは21年10月に、メタバースプラットフォーム「PARCO Metaverse」を発表しました。PARCO Metaverseは、同社が運営する実店舗と連動したメタバース空間を提供するサービスです。例えば、仮想空間でショッピングやイベントに参加したり、実店舗で購入した商品をアバターに着せたりすることができます。⁴
  • ソニー:エレクトロニクスやゲームなどの企業のソニーは21年11月に、メタバースプラットフォーム「Sony Metaverse」を発表しました。Sony Metaverseは、同社が持つ音楽や映画などのコンテンツを活用したメタバース空間を提供するサービスです。例えば、「スパイダーマン」や「ジュマンジ」などの映画作品の世界観を体験できたり、「BTS」や「Taylor Swift」などの音楽アーティストのライブに参加できたりします。⁴

メタバースへの参入方法と注意点

メタバースは、様々な可能性を秘めた新しいフロンティアですが、それゆえに参入する際には様々な課題やリスクも存在します。ここでは、メタバースへの参入方法と注意点について解説します。

参入方法

メタバースへの参入方法は大きく分けて3つあります。

  • 既存のメタバースプラットフォームに参加する:この方法では、上記で紹介したような既存のメタバースプラットフォームに自社のコンテンツやサービスを提供することで参入します。この方法の利点は、開発コストや時間が少なくて済むことや、既存のユーザー層にアクセスできることです。一方、欠点は、プラットフォーム側のルールや制限に従わなければならないことや、競合他社と差別化しにくいことです。
  • 独自のメタバースプラットフォームを開発する:この方法では、自社で独自のメタバースプラットフォームを開発して参入します。この方法の利点は、自由度が高くオリジナリティが出せることや、自社ブランドを強化できることです。一方、欠点は、開発コストや時間がかかることや、ユーザー獲得に苦労することです。
  • 既存のメタバースプラットフォームと提携する:この方法では、既存のメタバースプラットフォームと提携して共同で新しいメタバース空間をつくって参入します。この方法の利点は、開発コストや時間を抑えられることや、相互にユーザー層を拡大できることです。一方、欠点は、提携先との利害調整が必要なことや、契約内容によっては収益分配が不利になる可能性があることです。

注意点

メタバースへの参入にあたっては、以下のような注意点も考慮する必要があります。

  • ユーザー体験(UX):メタバースでは、ユーザーが仮想空間で快適かつ没入感を持って体験できるかが重要です。そのためには、デザインや操作性だけでなく、セキュリティやプライバシーも考慮しなければなりません。
  • デジタルアイデンティティ(DI):メタバースでは、ユーザーが自分自身を表現するためにデジタルアイデンティティ(DI)を使います。DIはアバターやデジタルアイテムだけでなく、個人情報や資格証明なども含まれます。そのためには、ブロックチェーン技術やNFT(非代替性トークン)などを用いて所有権や希少性を保証しなければなりません。
  • デジタルエコノミー(DE):メタバースでは、デジタルエコノミー(DE)が形成されます。DEではデジタルアイテムや仮想通貨などが取引されます。そのためには、決済システムや税制度なども整備しなければなりません。
  • デジタルエシックス(DE):メタバースでは、デジタルエシックス(DE)も重要です。DEでは倫理規範や法律規制などが問われます。そのためには、不正行為や差別行為などを防止する仕組みや教育も必要です。

まとめ

メタバースは現実世界と連動した仮想空間です。
メタバースは様々なビジネスモデルを生み出しています。
メタバースへの参入方法は3つあります。
メタバースへの参入にあたっては注意点もあります。
メタバースは今後さらに進化していく可能性があります。
あなたもメタバースに飛び込んで、新しい世界を体験してみませんか? メタバースは、あなたの生活やビジネスに革新的な変化をもたらすかもしれません

参考

: https://www.sbbit.jp/article/cont1/97122
: https://monstar-lab.com/dx/technology/about-metaverse/
: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9
: https://news.microsoft.com/ja-jp/2022/05/25/220525-metaverse-increasingly-used-in-industry/